日本には、賭け事を行うことによって法律違反になってしまうものが多数存在します。
こういったものは、法律的に賭博行為として処罰の対象になっていますので注意をしなくてはできません。
賭博罪の処罰の対象になってしまう行為について
では、どういった行為が賭博罪の一種として処罰の対象になってしまうのでしょうか。
これは遊んでいるゲームや対象が偶然で決まって、しかもお金を賭けて楽しむ行為であると判断されています。
この解釈は、実は非常に広いです。
日常生活の中では、仲間内の中でお金をかけて遊んだりする行為も目立ちますが、厳密に述べればこういった行為も実は賭博罪の対象として処罰されることがわかります。
マージャンや野球を賭博の対象として仲間内で遊んでいた人たちが、後でそれがバレてしまって社会的に問題となってしまった事件も実際に存在します。
こういった社会的な問題になるのも、倫理や道理に反しているからという理由ではなく、単純に賭博罪の対象となっている法律的な規定を満たしている可能性が存在するからです。
つまり、犯罪行為を行っていたと解釈されることがあるためです。
日常生活の中で行われる様々な賭け行為は、その結果が偶発的に決まることが大半です。
本人たちは、完全な遊びとして認識していたとしても法律的にそのように解釈されているわけではないですので、気を付けなくてはいけません。
インターネットが急激に発達している現代社会においての賭博罪
賭博罪そのものに関しては、非常に昔から存在するものであるため刑法上の規定にも昔から存在しています。
実際に、最高裁の判例にもあるくらいなので、どういった解釈が行われて処罰の対象となってきたのかはかなり議論されてきました。
昔は、非常に厳密に考えられていたのですが現在ではより広範に適用して日常生活の中でも処罰の対象となり得るものが増えているという傾向があります。
これは、インターネットが急激に発達している現代社会であっても変わりありません。
インターネットを通じてサービスを利用すると、自分が知らないうちに賭博を行っていたということも珍しくないからです。
昔は、諸国民に対して節度ある生活を求めたり、健康で文化的な社会的な基礎を害する行為を良く思わないなどの、その時代の社会的な現状を考慮した規定であった背景もあります。
現在では、単純な偶然で決まる勝負事という条件が存在しますので、そこに金銭的な要素が絡んでくる時には高い確率で賭博罪が成立してしまいます。
公営ギャンブルは日本人がお金をかけたとしても罪に問われない
ただ、日本の場合はこういった賭博に対して厳密な法律を準備しているので分かりやすいという背景も存在します。
例えば、公営ギャンブルと呼ばれるものがあります。
競馬や競艇などといったものはその典型ですが、これらに関しては日本人がお金をかけたとしても罪に問われない状態になっています。
こういったものは、誰かが特別に認めているというわけではなく、完全に法律によって刑法上で例外であると判断されているからに他なりません。
個別にかつ具体的に判断していて、しかもそれを誰でもわかりやすい形で法律によって明記することで犯罪行為ではないということが保証されているわけです。
そのため、日本人は国内で競馬や競艇では金をかけたとしても全く罪に問われることはありません。
実際に、特別法というものが定められていてこれらの収入は国庫に帰属するようになっています。
例えば競馬は、国直轄のJRAが運用していますので文字通り国の傘下によって運営が行われているわけですから、ここで行われる賭博行為は客観的にみても合法性が存在することがわかります。
決して独断で決めているわけではありませんので、この点は安心して利用できます。
日本にはブックメーカーというものが存在しない
反対に、日本国内で法律的に規定されていないものに関しては処罰の対象になるため必ず知っておかなくてはいけません。
例えば、日本にはブックメーカーというものが存在しません。
これは、特別法できちんと規定されていないからです。
賭博行為を行ってよいと判断されていませんので、仮に日本国内でブックメーカーを作って勝手に賭けの対象としてしまうとそれだけで処罰の対象となってしまいます。
ブックメーカーは、海外では知られている存在ですが日本国内で利用できないのは賭博行為を対象とした賭け事を規定した法律が日本に存在しないからに他なりません。
当然ですが、日本と海外では全く法律的な事情が異なります。
アメリカなどの州ごとに法律的な決まりごとがある場合にはそれを遵守しなくてはいけませんし、日本のように全体として禁止しているときには国内全域で禁止が求められます。
問題なのが、近年ではインターネットの発達によってこの海外のブックメーカーなどを利用した賭博行為が横行しているという点です。
まとめ
上記のように、日本と海外で賭博に対する考え方が違うので、その国家で犯罪であると考えられているものについては十分に賭博罪の対象となる可能性もあります。
ですから、法律的な考え方を理解して正しく遊ばなくてはいけません。